虎ノ門ランゲージ創業に至るエピソード

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Published On: 2022年7月14日0.5 min readBy Last Updated: 2022年7月14日
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この仕事を始めて間もないころのことです。
大企業の福利厚生プランで社長と奥様の日本語教育を担当することになりました。印象的だったのは奥様で、自国での経歴を活かして活躍するのに語学が壁となり、日々閉鎖的な生活を送っているということでした。もちろん、生花、茶道、旅行なども嗜んでいらっしゃるのですが、それはいつも同じ外国人コミュニティの中でのこと。せっかくの訪日の機会を活かして、マンツーマンも仕事でも経験を積みたい、という強いお気持ちをお持ちでした。すでに三年間(!)近隣の学校とアプリを使い自習されていたのですが、よくある「〜ください」と「お願いします」を混同して、聞き返し時などに、「もう一度ください」と言ってしまう状況でした。
そこで、今後の観光ビジネスに携わりたいキャリアも考えて、JLPT(日本語能力試験)で資格を目指しながら、レッスンが終わったら彼女の生活ですぐ使える会話を毎回たっぷり練習しました。
帰国するまでの一年半で彼女の日本語力は格段に向上。JLPTの資格では全く日本語が読めないレベルである5級から4級へステップアップし、日々の会話力が見違えるように上達しました。そして遂にはコミュニティを広げながら、マンツーマンで全国津々浦々観光案内までできるようになりました。ここで、教え方についても少し触れてみます。
私がビジネスの一線から子育てに専念していたころ、児童に英語のイマージョンカリキュラムの策定と指導を行う機会に恵まれました。そこで発展心理学の資格も取得しながら発見したことがあります。こどもたちは素直で、自分が興味のないものをいくら押し付けられても、一向に学ぼうとはしません。しかしそれが、与えられた教科書や音声教材をとびこえて、質のいいコンテンツで学んだ時、その目ははじめて輝き、自ら語り始め、押し付けではないアクティブラーニングが実現したのです。もっと知りたい、もっと学びたい、の持続を目の当たりにできたのは、何よりの喜びでした。指導法がいかに学習者の学びの自律とモチベーション、速度、深さに繋がるかという発見でした。これはその後、日本語学校で教えるようになってからは確信と変わり、自分自身が米国で受けた教育と、日本で受けた教育との差異を改めて意識する様になりました。改めて海外の教授法の研究を重ね、日本の教育を変えられることができれば、という夢を抱き始めました。2019年、遂に事業を立ち上げることを決意。個人から大使館まで、語学教育をまるごと請け負うようになりました。生徒さんからのコメントで一番多いのは“You make my life in Japan enjoyable!“です。トップ企業の方も家族の方も、お子さんも、語学や語学以上のスキルや文化の知識を得ることによってより自己実現ができ、のびのびと人生を謳歌できるようになるからなのではないかと感じています。虎ノ門ランゲージは、日本語と英語の双方の語学サービスを提供しています。企業様と教師への研修を行いながらそれぞれのコミュニティ形成と交流を通じて皆さまをサポートしたいと願っております。

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