ビジネス英語を学ぶ10の秘訣

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Published On: 2022年6月18日1.7 min readBy Last Updated: 2022年6月18日
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英語を母国語としない人が外資系企業や海外など、英語環境で働く場合、キャリアアップのためにビジネス英語は必須です。この記事では、職場での英語を使ったコミュニケーション能力を向上させるための貴重なヒントをお伝えします。

  • ビジネス英語とは?
  • なぜビジネス英語は重要なのか?
  • ビジネス英語の課題
  • ビジネス英語習得のヒント

ビジネス英語とは何か?

「ビジネス英語」「ビジネス英会話」という言葉を何度か耳にしたことがあると思いますが、その度に、「ビジネス英語は普通の英語と何が違うのだろう」と疑問に思う人もいるかもしれません。さて、一般的にビジネス英語のコースでは何を学ぶのでしょうか?

専門的に言うと、ビジネス英語はEnglish for Specific Purposes(略してESP)という大きなカテゴリーに属します。このカテゴリーに含まれる他の英語には、簡易技術英語、観光英語、科学英語などがあります。これらのカテゴリーが持つ特別な点は次の2つが挙げられます。

  • その業界内でしか使われない専門用語
    もしくは
  • その業界内で特定の意味を持つ日常的に使われる用語

一般的に、ビジネス英語は企業内、金融、国際貿易、銀行、その他専門的な場面で使用される専門英語の一種と言われています。ビジネス英語を学ぶことで、会議、Eメール、営業プレゼンテーション、交渉など、さまざまなビジネス環境で効果的にコミュニケーションを取ることができます。

ビジネスシーンでの会話に自信がなくても、心配はいりません。それはあなたが学べるスキルです。実際、英語のネイティブスピーカーもビジネス英語を学ぶ必要があります。日本人も、社会人のなりたて時にはマナー研修を受けるのと同じです。日常会話では使わないような専門用語も出てくるので、大人になってから学ぶものではありません。ですから、ビジネス英語のクラスで英語が流暢な人を見かけても、驚かないでください。

なぜビジネス英語が重要なのか?

人材採用における選択肢は、国や地理的な制約を受けることがなくなってきました。いまや国境を越えてZoomなどバーチャルなミーティングを行うのが当たり前になりました。このような国際的なビジネスを成功させるためには、良質なコミュニケーションが不可欠であり、英語は世界共通のビジネス言語となっています。英語は、グローバルなコミュニケーション、イノベーション、そして商業の世界共通語となっています。

社内外のコミュニケーションにおいて、英語をビジネスの共通言語とする企業が世界中でますます増えています。2012年、ハーバード・ビジネス・レビュー誌は、ノキア、ルノー、SAPなどの企業がすでに英語を社内共通言語として義務付けていると報じました。日本でも楽天などがそのような取り組みをしている企業として知られていますね。

単一言語でコミュニケーションすることで、従業員の所在地に関係なく、またいちいち翻訳する必要もなく、社内の誰もがすべての文書にアクセスできるようになるのです。インドのマネージャーは、ドイツの同僚とコミュニケーションをとることができます。分散したチームは、シームレスにコラボレーションすることができます。営業担当者は、海外の潜在顧客にアクセスすることができます。英語はもう「あったらいいな」ではなく、「なくてはならない」ものになりつつあるのです。

ビジネス英語の課題

あなたは以下のような状況に陥ったことがありますか?

  • 自分の考えを全て明確に、正確に表現できない(コミュニケーション不成功)
  • 自分の発言が誤解された。相手が怒ってしまったが、怒らせるつもりはなかった。 (文化の壁)
  • 電話で話すと不安になる。会議で発言する勇気がない(自信のなさ)
  • 一部のアクセントがわからない、または私の発音が理解されない(アクセントと発音)
  • 企業用語や業界用語をすべて理解するのは難しい(ビジネス特有の語彙)

英語の学習歴が長いにもかかわらず、プロフェッショナルなコミュニケーションに苦労している生徒さんがよくいらっしゃいます。たいていの文章は簡単に理解できても、日々のビジネス英語の場面で同僚や顧客とコミュニケーションを取らなければならないとき、さまざまなハードルにぶつかるのです。

不明瞭なコミュニケーションやうまくいかないコミュニケーション、文化の壁、自信のなさ、アクセントや発音、ビジネス特有のボキャブラリーの不足などは、ビジネス英語でのコミュニケーションが必要な時に学習者が経験する最も一般的な課題の一部です。

次のセクションでは、仕事のためのコミュニケーション能力を高めるための最も強力なヒントをいくつか取り上げます。

忙しい人必見、ビジネス英語力アップのコツ

人生には優先順位があります。どんなに忙しい日でも、歯を磨き、仕事に行き、食事をします。仮に週休二日制や健康的な食事とは無縁でも、生きる上で必要なことはみなきちんとこなします。

これこそ、新しい言語を習得するための方法といえます。学習するために完璧な時間を待つことは非生産的です。非現実的です。その代わり、忙しくなったら、日常生活の中に少しでも英語の練習を取り入れる方法を探してみてください。そのために、いくつかの素晴らしい方法をお教えします。

1. 優先順位をつける

すべてのビジネス表現を一度に学べるわけではありません。必要なものを選び、不要なものはすべて捨ててしまいましょう。

電話応対、メール、交渉、プレゼン、会議、同僚との絆など、具体的にどのような場面で英語が必要になるかをリストアップしてみましょう。目標、つまり方向性が決まったら、その場面でネイティブスピーカーがよく使うフレーズを集めます。一度にすべての表現を覚えようとする必要はありません。具体的なケースごとに1つか2つから始めて、自信がついたらそれを積み重ねていきましょう。

ビジネス英語コースを受講する場合は、必ず講師と相談し、優先順位を明確にしてください。そうすることで、あなたのトレーニングがどれだけ効果的なものになるかが決まります。

2.自分に合ったリソースを選ぶ

学習スタイルやスケジュールは人それぞれです。映像が好きなのか、それとも文字を読む方がいいのか。様々なイベントに参加する時間があるのか、それとも1日のうち数分の練習がやっとなのか。自分の特性をよく考えて、自分に見合うリソースを選びましょう。

リラックス時間を語学学習のチャンスに

Netflixで英語を練習する時間しかないのなら、ビジネス環境を舞台としたドラマシリーズを見ましょう。おすすめは、シリアスな雰囲気の「Suits」や「Succession」、笑えるものをお探しなら「Silicon Valley」や「The Office」です。

今夜は、帰宅後、布団に潜り込んでネットで何か観たくなったら…。必ず英語で見てください。教育や情報である必要はありません。もし罪悪感を感じたいのなら、リアリティ番組をネットで探してみてください。ポイントは、リラックスするためにでも、英語で何かを見ることです。メディアへのこだわりを英語の練習に生かすためのアイデアをご覧ください。

3. 準備する

スピーキングとリスニングが難しく見えるのは、それがライブだからです。これらはパフォーマンスです。やり直しがきかないし、修正もできません。理解できなかった単語を確認することもできない。今言った文法の悪い文章を削除することもできない。特に利害関係のある会議であれば、挑むには少し怖いかもしれません。

自分用のスクリプトを書く この課題を克服するためには、事前に準備をすることです。考えられるシナリオを思い浮かべ、そのような状況で自分が何を言えるかを書きます。上司にアイデアを売り込みたい場合を想定してみましょう。それをスクリプトにして、練習するのです。そうすることにより、いざというときに、自分のアイデアを明確に、自信を持って伝えることができます。ほとんどの会話は、いくつかのバリエーションがありながらも、予測可能な道筋をたどっていきます。それらのバリエーションと適切な対応をスクリプトに盛り込みましょう。日々のビジネス英語の場面で、新しい表現やシナリオに出会うたびに、さまざまなスクリプトを追加していけばよいのです。

4. リラックスする

外国語で話すとき、不安は大敵です。書くときは、ゆっくり時間をかけて、選びたい言葉を考えることができます。辞書を使ったり、誰かに助けを求めたりすることもできます。しかし、話すことや聞くことでは、考える時間がなく、不安になってしまいます。その結果、自信を失い、話すことが苦手になってしまうのです。職場は必ずしもリラックスできる場所ではないので、ビジネス英語は時に難しく感じられるかもしれません。

そこでアドバイスとしていえるのが、まずは、細かいことにこだわるのをやめることです。小さなミスをあまり気にしないことです。特定の単語を忘れたら、別の単語で説明するようにします。前置詞を間違えたことに気づいたら、”Oh, I meant” という文章を使い、次に進みましょう。理解できなかったことがあれば、はっきり言ってもらうようにしましょう。大丈夫です。

英語を母国語とする人たちでさえ、完璧に英語を話せるわけではありません。日本人にだって語彙力がない人などいるのと同じです。あまり厳しくなりすぎず、自分の言うことをすべて完璧にするのではなく、理解してもらうことが最優先であることを忘れないようにしましょう。会話のレベルに達したら、もっともっと正確な表現に移行していきましょう。

5. 練習する

英語で話すことに100%の自信を持てない主な理由のひとつは、単に話す量が足りないからかもしれません。受動的な学習から能動的な学習へと切り替えましょう。あなたはレシピ本を読むだけで完璧な料理が作るれるようになりますか?おそらくそうではないでしょう。試しに作り、料理を焦がしたり、塩を使いすぎたり、失敗しながら学ぶことがほとんどでしょう。ビジネス英語も同じで、時には台所に立ち、少し焦げたりする必要があります。つまり、チャンスがあればいつでも練習し、失敗を恐れず、一度で完璧にしようと思い過ぎないことです。

しかし、学校では読むことと書くことにほとんどの時間を費やし、話すことにはそれほど時間をかけません。伝統的な教育方法は、「読む」「書く」「話す」に焦点を当てすぎています。

6. 英語で考える

英語のネイティブスピーカーとチャットすることは、言語を練習し、新しい表現を学ぶのに効果的な方法です。しかし、会話の相手がいない場合はどうでしょうか?もうあきらめるしかないのでしょうか?そんなことはありません。

会話相手がいない場合の最も簡単な解決策は、自分自身を会話相手にすることです。自分自身に話しかけるのです。ちょっと気まずいかもしれませんが、誰に教える必要はありません。自分自身に質問をし、それに対する答えを考えるというような、二人の人間の役を演じてみましょう。これは、自分の弱点を確認するのに有効な方法です。言語学習者の中には、質問に答えるのは得意でも、質問するのは苦手な人もいますし、その逆もまた然りです。また、独り言は不健康なのではと心配されている方、ご安心ください。独り言には、モチベーションを高め、学習効果を高める効果があるのです。

できるだけ英語で考えるようにしましょう。語学学習やストレス解消のために、英語で考えることは意外と役に立ちます。英語で考えることが有効な理由は明白です。動詞、形容詞、名詞など、あらゆる種類の単語を記憶しておく必要があります。心理的な利点としては、自分の考えに優先順位をつけ、不安に駆られる思考をスローダウンさせ、精神的に1つずつ問題に取り組まざるを得ないということです。気がつけば、次のプロジェクトの計画を立てたり、タスクを完全に英語で考えたりしていることでしょう。

7. 文脈の中で学ぶ

私たちは学ぶとき、状況や意味を必要とします。学習したことの意味を理解する必要があるのです。辞書に載っている単語をすべて覚えたとして、その言語をどのように話すか知っていますか?おそらく、そうではないでしょう。なぜなら、単語がどのようにつながっているのか、どのようにつなげばいいのか、どんな組み合わせがよく使われるのかを知る必要があるからです。

新しい単語を聞いたり読んだりしたら、その文脈に注目しましょう。

  • どのような状況で使われるのか?
  • どのようなフレーズで登場するのか?
  • コロケーションはあるのか?
    *コロケーションとは、通常一緒に使われる単語の組み合わせのことです。これらをマスターすれば、ネイティブスピーカーのような発音にぐっと近づきます。

文脈のない単語のリストを覚えるのではなく、特定の状況に合わせた文章で語彙を覚えるようにしましょう。フレーズやチャンクはより簡単で早く覚えられ、人々はあなたをより理解します(結果的に成功率が高くなります)。

8. スピーチを声に出して読む

最も象徴的なスピーチは、その言葉とデリバリーの両方で有名です。スピーカーの調子やテンポ、スピーチライターのスタイルやリズムが、スピーチに力を与えています。ネットで有名なスピーチ(特にWarren BuffetやSheryl Sandbergのような有名なビジネスマンのスピーチ)を聴いてみましょう。そして、その原稿を読み、声に出して暗唱する練習をするのが良いでしょう。

この練習は、さまざまな点で役に立ちます。新しい単語を学び、発音を練習し、人前で話すスキルを一度に向上させることができるのです。これぞまさに三拍子揃った素晴らしい方法です。

さらに上を目指すなら、シャドーイングを試してみてください。シャドーイングは、ビジネス英語上達のための非常に強力なテクニックです。英語の音声を聞きながら、その音声を繰り返すというものです。できるだけ早く、スピーカーの後に続くように繰り返すとよいでしょう。話し手が文章を終えるのを待たず、ほぼ同時に話すようにします。好きな歌を歌うのと同じような感じです。スクリプトがあれば、聞くのと同時に読むことができるので、より簡単です。ネイティブの発音を真似るだけなので、何を言っているのかわからなくても大丈夫です。これによって、発音、リズム、イントネーションが改善され、リスニング力も向上します。これをマスターすれば、自信もどんどんついてくるはずです。

9. ニュースのヘッドラインを英語で読む

多くの人は朝、トップニュースをさっと流し読みします。英語が第二外国語の場合、ニュース記事全体に目を通すことはあまり簡単ではありません。その日のニュースを素早く知りたい(そして記事全体を翻訳する時間がない)場合は、英語のニュースサイトを見つけてヘッドラインを読みましょう。世界で何が起こっているのかを知りながら、多くの有用な名詞や動詞を学ぶことができます。

もしあなたがタラエラの生徒なら、タラエラのプラットフォームのライブラリーセクションに行き、ブルームバーグニュースのセクションを訪れてみてください。毎月新しい記事が音声と練習問題付きで掲載されています。虎ノ門ランゲージの授業でも、ニュースを題材にした授業を行なっています。

10. 毎日1つずつ表現を学ぶ

ネイティブスピーカーのような英語力を身につけたいなら、毎日新しいフレーズや表現を学ぶことに時間を割きましょう。SNSのアカウントをフォローしたり、ポッドキャストを聞いたり、新しい表現を聞いたら自分なりのリストを作ったりしてください。そして、できるだけ早くその表現を使い、定着させるようにしましょう。

第二言語での会話で最もイライラするのは、文中のすべての単語を知っているにもかかわらず、その文の意図する意味を理解できないことでしょう。例えば、「barking」「wrong」「tree」という単語は知っていても、「barking up the wrong tree」がどういう意味なのか、全く分からない人がいるかもしれません。これは慣用句と呼ばれるもので、覚えるのに近道はありません。

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虎ノ門ランゲージの講師は、全員が修士号を取得しており、ビジネス経験も豊富です。生きたビジネス英語を学ぶことができるでしょう。まずは、無料カウンセリングがありますので、お気軽にお申し込みください。

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