私の日本語教育のキャリアは、まず外国人ビジネスマンに日本語を教えることから始まりました。
そこで目の当たりにしたのは、彼らのほとんどが、日本に来て数ヶ月、数年もたつのに日本語を話せないままでいるという現状。しかも彼らはそれまで日本語の勉強をしてこなかったわけではなく、探っていくと日本語習得できないでいる理由が二つあることに気がつきます。

一つ目の理由は、アプリや学校の日本語の勉強方法では話せるようにならないこと。そして二つ目の理由は、自分たちのコミュニティからなかなか活動を広げられないでいたことでした。結果的に母国語では知的レベルの高いお仕事をしながら、日本語では自己表現ができないフラストレーションを感じています。
数多くのビジネスマンの方から見えるのは、いかに今までの日本語学習の体験では苦痛や時間がかかるだけで、話せる実感がないままでいるということ。ワンレッスンで大人の会話がツーウェイにできるようになるのを実感していただくと、一様に喜んでいただけます。
また、ニーズに合ったコースを作ることも可能です。例えば、日本人の会議のプロセスがわからない、聞き取れない、というマネージャーの方のリクエストには、その部署を考慮し、企画からプレゼンテーションまでの一連のプロセスをロールプレイを入れながらコースにして行いました。また、会議の外で取り交わされる根回しや会食でのやり取りなどについても学び、語学だけではない学びを毎回楽しみにされていました。結果、週2回のレッスンで、8ヶ月ほどで元々チャレンジしたいとおっしゃっていた日経新聞を読みこなし、メールを日本語でやりとりし、会議の進行も理解した上で自信を持って臨めるようになられました。

語学の習得は決して簡単ではありません。ただ、正しい方法で学ぶことで確実に語学力はアップします。さらに、いつもいるコミュニティから一歩外へ足を踏み出すことにより、さらに言葉の壁というのは低くなります。虎ノ門ランゲージでは、科学に基づいた教え方を行いつつ、外国人と繋がれるコミュニティ作りも積極的に行っています。

• 大学卒業後、 大手銀行総合職でカスタマーディーリング業務に携わる。
• 結婚後、 マルチメディア会社の立ち上げメンバーとして、日本とアメリカを行き来する。
• ハリウッドのディズニー、ILMなどトップレベルのCG· CM制作会社と連携し、共同プロデューサーとして車、ビールのCM制作などに関わる。
• 夫の留学に帯同後、 楽天の黎明期に業務全般に携わる。
• 出産後、女性ポータルサイト「eSampo」の立ち上げメンバーとして事業開発に携わる。
• 長女の小学校入学とともに英語教師となり、 児童英語教育・日本語教育などの資格を取得。
• 日本語学校で通常授業のほか、 スピーチ、 論文、 TOEFL指導などしながら、 フリーでも英語と日本語を教える。
• ビジネスマンや大使館、企業向けの実績も増え、日本語と英語を双方を教える虎ノ門ランゲージ（旧サービス名：F2L Academy）を設立し、現在に至る。